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Estremo76

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Estremo76(エストレーモ76)はTRANSCENDENCEとTULALA社のコラボレーションによって生まれたモンスターバス対応のパワーバーサタイルバスロッドです。

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モンスターバスが潜む琵琶湖には夢を求めて毎日のように湖畔に足を運ぶアングラー達がいます。開発者のビックリマン高田もその一人。毎日現場に本気で向かい合う中で、オカッパリに特化したヘビーベイトロッドの必要性を感じ、開発が始まりました。

 

オカッパリからマグナムサイズのバスを狙うためにロッドに求められる性能は、ボートからのバスフィッシングを想定したロッドとは大きく異なります。

 

毎日振り続けても疲れない軽快さ。ストラクチャーを味方につける硬さとハリ。魚が掛かるときっちり追従する粘り。足元の障害物に屈しないベントカーブの頂点の設定

フロロラインのスラッグを繊細に感じ取れるガイド。幅広いジャンルの釣りをカバーできる汎用性これらを1本に詰め込みました。

 

琵琶湖に潜むモンスターサイズバスを狙う全てのアングラーのために、トランスセンデンスとツララ社が提案するロッドがエストレーモ76です。

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定価:55,000円(税込) JAN : 4580688090402

*…サイト内の写真の一部はプロトタイプの写真を掲載しており、製品版とは仕様が多少異なりますのでご了承下さい。

​Estremo76|fishing style

エストレーモ76は幅広いルアーを1本で扱えるように設計しています。ロッドを持ち替えることなくソフトベイトから6ozクラスまでのルアーを操る事が出来るのは、オカッパリにとって大きなアドバンテージになります。

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1/4〜1ozラバージグ|Lure 

エストレーモ76のメインルアー。ジグロッドとして開発がスタートしたエストレーモが最も得意とする釣りです。ヘビーなジグをスタックさせないハリを持ち、遠距離のバイトも掛けるだけの硬さを兼ね備えています。

 

バット部分のラインスラッグも確保しているため、移動距離を抑えたアクションも得意としています。教科書通りのボトムを攻めはもちろん、シェイクし続けるジグストなどのアクションにも対応しています。

〜1/4ozスコーンリグ(スイムジグ)|Lure 

厳寒期〜早春に有効なスコーンリグでも活躍しました。プルクラ62Bが中層を得意としているのに対して、エストレーモ76はボトムコンタクトさせながらのスコーンリグに対応します。

 

特にイギータ5インチをトレーラーにしたイギスコでのボトム攻めには最適で、根掛かりを恐れる事なくボトムストラクチャーにコンタクトできます。

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〜1ozテキサスリグ|Lure 

ラバージグほどの適合ではないですがテキサスリグにも対応します。ボトムをズル引いたり、跳ね上げたり。ウィードエリアやロックエリアで掛けたビッグバスにも主導権を一切渡さないパワーがあります。

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ビッグワーム(5インチ〜)ノーシンカーリグ|Lure 

ビッグワームであればノーシンカーリグにも対応します。軽快な取り回しのおかげでジャークアクションもストレスなくこなす事ができます。

 

タフ化している現代の琵琶湖においてはソフトベイトノーシンカーの出番は多く、オカッパリのバーサタイルロッドとしてノーシンカーリグを扱える事は非常に重要な仕事と言えるでしょう。

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1.5〜6.5ozビッグベイト|Lure 

琵琶湖×オカッパリといえばビッグベイトを外して考えることは出来ません。2ozクラスのアベレージサイズのビッグベイトであればフルキャストで驚くほどの飛距離を叩き出す事ができます。

また、扱うロッドに困ることの多い4ozクラスのビッグベイトも自由自在に操る事が出来るので、ビッグベイトロッドとしてもエストレーモ76は優秀と言えます。

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マックスウェイトは6.5oz。このクラスになるとコンフォートウエイトとは言えませんが、ゆっくりと投げれば必要最低限の飛距離は出せるので、オカッパリにおいてこのクラスのルアーを、専用タックルを用意せずに投げられるメリットはご理解いただけるかと思います。

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3/ 4oz〜1ozトップウォーター|Lure 

羽根モノやバド系ルアー。1oz前後のウエイトのものであれば問題なく対応します。一般的なトップウォーターロッドよりレングスがあるので吊るしや提灯釣りなどにも対応。

 

あくまでジグロッドなのでプルクラのようなノリの良さはありませんが、ルアーローテーションの一部としては問題なく対応する事が出来ます。

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​Estremo76|Detail & Cosmetic

76というレングスの意味|Length

立ち位置の制約を超えていけるレングス。7.6ftというレングスは足元に障害物の多いオカッパリのバス釣りにおいて大きなアドバンテージとなります。

 

リップラップの際を平行に丁寧に引いてくる時。切れ藻の向こう側のポケットを撃ち抜く時。足場が高い場所でラインの角度を極力消したい時…そんなシチュエーションが現場に立つアングラーであればすぐに脳裏に浮かんでくるでしょう。

 

ただ長いだけではなく、岸際のストラクチャーを正確に撃てるだけの軽快さも確保。7.6ftとは言っても、グリップ長を長めに設定してあるため有効レングスは短く、その取り回しの良さは振った瞬間すぐに実感していただけるはずです。

持った瞬間に“軽っ!”と叫んでしまうほどのバランスのよさ

エキストラヘビークラスロッドは持ち重りしがちという難点があります。持ち重りのあるロッドはアングラーを疲弊させてしまい、集中力の低下に繋がってしまいます。毎日、長時間フィールドに立つアングラーとしては疲れるロッドは論外です。

 

エストレーモ76は自重自体が特別に軽いわけではありませんが、ロッドパーツの重量配分で絶妙なバランス感を出しているので、一日振り続けても疲れを全く感じません。このバランスの良さはTULALA社の得意とするところ。現場のアングラーの感度を落とさないために最も重要なエッセンスです。

ストラクチャーを味方につけるための硬さと、魚をいなす曲がりの両立|Power & Curve

ストラクチャーはラインブレイクの原因になったり、アプローチの制限になったりと、大きなハンデになります。その反面ビッグバスをストックしていたり、食わせのツールとして使えるのがストラクチャーです。オカッパリのモンスターバス攻略はストラクチャーの攻略と言い換える事が出来るでしょう。

エストレーモ76はバスロッドの中で特別高弾性…とは言いませんが、TULALA系統のロッドとしては弾性の高いブランクスになっています。そこから来るブランクスのハリはストラクチャーに対して大きなアドバンテージを生みます。

ストラクチャーにコンタクトしてもルアーが挟まりにくい。ストラクチャー際で掛けた魚を引き剥がす…などなど障害物に対して強気な釣りが可能にしてくれる設計になっています。

一方、魚を掛けた後は綺麗にロッドが追従してくれます。操作時と魚を掛けている時の感覚のギャップに驚くほどです。ブランクスの反発力が強いのでポンピング等の動作を入れる事なく、リールを巻き続けるだけでロッドが自動的に魚を浮かせてくれます。

あえてバットを曲げずベントカーブの頂点を前方に持ってきた設計|Design

エストレーモ76はグリップからのパイプを長めにとっています。そのためバット部分はほとんど曲がらず、ジョイントより上部がベントする設計になっています。この点がエストレーモの最大の特徴と言えます。

通常ロッドは胴(バット)までしっかり曲がるものが良いとされています。大物を掛けた時にベントが手前まで来る事で安心して楽にファイトが出来るからです。

エストレーモ76はそのセオリーをあえて無視した設計になっています。なぜならバットを曲げてしまうと言うことは安心感や楽さと引き換えに、掛けた瞬間魚を走らせてしまうリスクを負うからです。ベントが前方に行けば行くほど曲がる余裕がなくなり、瞬時に魚にテンションを掛けられます。また、足元がデスゾーンになりがちなオカッパリにおいてはランディング直前に下に突っ込まれることは非常に危険です。ベントの頂点が前方にあれば岸より少し離して魚をいなす事が出来るのです。

また、バットが強靭なおかげで適応ルアーの幅も広がるという副産物的なメリットも見えてきました。バットを曲がる設計にするかどうかは開発中常に悩んでいました。結局最後はフィールドでの判断に委ねることに。現場でルアーを毎日のように投げて、魚を掛け続けた結果、バットを曲げない設計に落ち着きました。

チタンSIC小口径ガイド|Guide setting

少しでも軽量化するためにガイドはオールチタン。フロロラインの仕様が前提のため、糸なりが少ないSICリングを採用しています。

TULALA開発の藤原氏とTRANSCENDENCEの高田が最も揉めた…いや、試行錯誤したのがガイドセッティング。最初は全小口径のTULALAガイドセッティングからスタートし、ラインスラッグの出方、飛距離とブランクスを生かす設定などを細かく煮詰めながらたどり着いたのは#10、#11ガイドの口径UPでした。

ラインが全てガイドに接地し、ブランクスに全く当たらない設計と、ジグ系ルアーに必要な最低限のラインスラッグを両立しました。。

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ロッドを快適に操れるロンググリップ|Grip

バスロッドの多くがボートフィッシングを基準に開発されているため一般的にはリアグリップが短い設計になっています。オカッパリの現場、特に琵琶湖のようなビッグレイクではグリップエンドを脇に挟む、胸の横に当てるなどの動作がとても重要になってくるのでロンググリップに分があります。かといって長すぎると取り回しも不便。トータルバランスを熟慮した結果、考えられるベストなグリップ長を採用しました。

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コスメティック|Cosme

ブランクスのバット部分はペインテッドフィニッシュでTULALAロッドのイメージカラーである大地の色を配色。

 

ブランクス本体はアンサンドフィニッシュ。継ぎから#11ガイドまでの間はトランスセンデンスのイメージカラーであるブラックカラーに塗装しています。

ロゴはモンスターバスのイメージ。TULALAのマスコットであるリスにTRACENの文字を配し、ブランクスとグリップにはそれぞれ両者のコピーであるFord Every StreamとCompass Of Your Dreamが描かれています。

 

ボートフィッシングロッド・ソルトゲームロッドとしてのエストレーモ76

琵琶湖のオカッパリを想定して設計したエストレーモ76ですが、ボートフィッシングでも活躍します。基本的にはパワーゲーム。ヘビーカバーやマンメイドストラクチャー、ロックエリアなどのジグロッドやビッグベイトロッドとしてタックルローテーションに組み込む事が出来ます。特に琵琶湖のウィードシーズンでは出番が多くあります。

また、本来の使用用途ではないですが、ソルトゲームであるロックフィッシュやフラットフィッシュを狙ったテキサスリグの釣りにも相性が良いです。

底物系全般が得意なので、制限なく幅広いシチュエーションで使っていただければと思います。

春の豪雨と3本のロクマル

“今日は出る” 第六感がそう訴えていた。

 

春の豪雨は私にとってモンスターバスに出会える最高のタイミング。希望に胸を踊らせレインスーツを羽織る。

 

いざ!と家を出た時、違和感を感じた。今日の雨はどこかいつもと違う…何が違うのかと言われれば、雨の温度、風の強弱など色々挙げることは出来る。だがそんな細かい理屈よりも本能が “今日はモンスター出る” と私に訴えかけていた。玄関の扉を再び明け、持っていくタックルを持ち替えた。胸騒ぎがする夜の相棒に選んだのはエストレーモ76。

 

今夜は長い戦いになることを直感したからだ。

 

エストレーモはとにかく軽く強い。軽さは長時間集中して釣りをするために、とても重要な要素である。モンスターとの対峙に強さが必要なのは言わずもがな。

 

ポイントに着くと、豪雨のせいか先客はいなかった。私一人の夜。雨雫が水面を叩く音以外何も聞こえない静かな夜だ。

チョイスしたのは6インチのフラットワーム。

 

ストラクチャーの際にルアーをキャストし、魚にルアーの存在を悟らせぬよう、ゆっくり巻く。そのルアーが出せる中で最も小さな波動を出すことを意識する。寝ているブルーギルやフナが流されているイメージで。

 

すぐに答えは出た。

大型バス特有の、“コンッ”という当たりと共にルアーが瞬間的に吸い込まれる。巻き合わせを入れ、エストレーモの粘りとバットパワーを生かして一気に寄せる。上がって来たのは、4kgほどの若いロクマル。

 

いつもならこの一匹で満足するサイズだが、今日は違っていた。

 

“まだ出るぞ”。

 

早々に次のデカバスに狙いを定める。少し沖にキャストしリフト&フォールで攻める。暑い夏も寒い冬も通い続けたポイント。沖のブレイクに魚が刺していることを私は知っている。イメージ通り。フォール中に気持ちいいバイト。3kgのロクマル。

この後更にロクマルを1本追加。

終わってみれば3本の60UPと数匹の50UPをキャッチした夜であった。全ての魚が、いつも釣っている魚よりも数段コンディションのいい魚だった。

 

これほどエストレーモのポテンシャルを感じとれたのは初めてだったかもしれない。具体的にはボトム感度とファイト時の粘り。信じられる相棒になった夜であった。

 

その後もテスト釣行に携わる中でモンスターバスを手にすることが出来た。テスト終盤の初秋の琵琶湖では64cm・10ポンドオーバーもエストレーモでキャッチした。

硬くパワーのあるエストレーモ76だが、ただバキバキの竿ではなくティップは見た目から想像できぬほど繊細で、負荷がかかるとしっかり曲がる。軽量なルアーも扱うことが出来、ボトムの地形を把握することは容易い。

エストレーモはアベレージサイズでもしっかり曲がって楽しむことができ、大物でも不安なく対峙することが出来る、そんな竿に仕上がっていると思う。

そして私にとってはモンスターを呼ぶ幸運のロッドでもある。

​松村ヒロム

モンスターバスと幸運を引き寄せるロッド

新しいプロトモデルのエストレーモに糸を通してルアーを結ぶ。ワクワクしながら琵琶湖にキャスト。フィーリングを確かめながらルアーを巻いてくるとロッドにゴンっ!という衝撃。ランディングしてみるとロクマルフィッシュ。

そんな事が一度ではなく、二度もあった。新しいプロトをおろして実戦に投入すると数投以内にロクマルが釣れる。エストレーモ76は自分にとって幸運を引き寄せてくれる存在だ。

 

ロッドは魚を釣るための道具である。適正なパワーのブランクスや最適なガイドセッティングなどは物理で決まる。そこにスピリチュアルな要素が入ることはない。ただロッド、釣竿というのは不思議なもので、ロッドの性能を超えた物理では説明できないパワーが存在すると私は思っている。

アングラーの情熱がロッドに宿った時、釣竿はただのカーボン素材の物体ではなくなる。描いていた夢を現実にしてくれる強い味方になるのだ。アングラーに幸運を引き寄せてくれる。アングラーが夢に進む道を指し示してくれる羅針盤に。エストレーモ76は琵琶湖のモンスターバスを岸から獲りたい。そのために生まれてきた。エストレーモは自分の生まれてきた意味を理解しているのだと思う。

一生忘れられないようなビッグバスと出会いたい。その気持ちを胸にフィールドに立つアングラーに、エストレーモはきっと震えるようなモンスターバスを連れてきてくれると信じている。

 

ビックリマン高田

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